Skip to content
ガーデン

ドライガーデン向け植物の選び方|寒さに強い種類とシンボルツリー

ドライガーデン向け植物の選び方|寒さに強い種類とシンボルツリー

ドライガーデンの植物は、寒さと梅雨の湿気に耐えるかで選びます。シンボルツリーのユッカ ロストラータ、耐寒性で差が大きいアガベ(パリー・アメリカーナ)、足元のセダムなど下草まで、役割別の選び方と、植える前に確かめたい水はけ・日当たりの条件を解説します。

BOWCS 約7分
Share:

乾いた砂利の上に、ユッカやアガベがすっと立つ庭。水を求めず、手をかけすぎず、それでも絵になるのがドライガーデンの魅力です。ただ、日本では冬の寒さと梅雨の湿気が植物選びの分かれ目になります。これから庭をつくる方に向けて、ドライガーデンの植物をシンボルツリー、アガベ、下草の役割別に、日本の気候で失敗しにくい選び方をまとめました。

ドライガーデンそのものの特徴や作り方は、ドライガーデンとは?欧米発祥のローメンテナンスな庭スタイルを徹底解説で紹介しています。


1. ドライガーデンの植物選びは「寒さ」と「湿気」で決まる

日本でドライガーデンを長く保つ条件は、乾燥に強いことに加えて、冬の寒さと梅雨の長雨に耐えることです。乾燥地の植物は、雨が少ない土地に適応しています。日本の庭で植物を傷める原因になりやすいのは、乾燥よりも、冬の冷えと水はけの悪さです。
植物を選ぶ前に、次の3点を確認します。

  • 地域の冬の最低気温と、霜や積雪の有無
  • 植える場所の水はけ(雨のあとに水が残るか)
  • 日当たり(半日以上、直射日光が当たるか)

3つの条件がそろっていれば、植物選びの幅は大きく広がります。水はけが悪い場合は、植物を変える前に、盛り土や砂利による排水対策で条件を整えるほうが確実です。


2. ドライガーデンのシンボルツリーは「樹形」と「耐寒性」で選ぶ

ドライガーデンのシンボルツリーは、庭の輪郭を決める植物です。乾いた景観に合う樹形で、屋外で越冬できるものを選びます。

2-1. ユッカ ロストラータ

ユッカ ロストラータは、細く硬い葉が放射状に広がり、成長すると幹が立ち上がります。ドライガーデンのシンボルツリーとして定番の植物です。耐寒性が高いとされる一方、根が凍ると枯れやすいため、寒冷地では株元をバークチップなどで覆う(マルチング)などの防寒をしておくと安心です。
若い株は小さく見えますが、成長すると存在感が出ます。植える位置は、将来の大きさを見込んで、建物や境界から余裕をとります。

2-2. オリーブ・ソテツ・コルジリネ

ユッカ以外では、オリーブやソテツもドライガーデンのシンボルツリーに使えます。オリーブは乾燥に強く、比較的寒さにも耐えます。いずれも、株のサイズや積雪・凍結の有無で耐寒性が変わります。

ソテツは寒さにやや弱く、関東以西の暖かい地域で庭植えされることが多い植物です。シンボルツリーと下草の間の高さを埋める低木には、葉色で変化をつけられるコルジリネが向いています。ただし耐寒性の弱い種類もあるため、寒い地域では種類を確認してください。

ドライガーデン以外も含めた庭木の選び方は、シンボルツリーの選び方|洋風の住まいに合うおしゃれな植栽10選【南欧・北米・英国】をご覧ください。


3. 寒さに強いドライガーデンの植物:アガベは種類で耐寒性が変わる

アガベは、中心から放射状に広がる(ロゼット状の)肉厚な葉が特徴で、ドライガーデンの主役になる植物です。ただし種類が多く、耐寒性は大きく異なります。屋外の地植えを考えるなら、種類選びが最初の分かれ道です。

種類の例耐寒性の傾向選ぶときの注意点
アガベ パリー寒さに強い屋外の地植えで選びやすい
アガベ パリー ネオメキシカーナ(パリーの亜種)アガベの中でも特に寒さに強い寒い地域でも選びやすい
アガベ ユタエンシス ネバデンシス寒さに強い多湿に弱く、雨に当たるのを避けたい
アガベ アメリカーナ上の種類より寒さに弱い大型になる種類。寒い地域では霜よけを用意したい

耐寒性の傾向は、園芸図鑑などの記載をもとにした目安で、情報源によって幅があります。お住まいの地域の冬の冷え込みに、余裕を持って耐えられる種類を選んでください。

雪の多い地域や、冬に長雨が続く地域では、雨よけがあると、冷たい雨で葉にシミが出る症状を防ぎやすくなります。軒下や、屋根のある庭の一角に置く方法もあります。

ドライガーデンの植物:アガベの株元を白系の化粧砂利で覆った様子のイメージ

4. ドライガーデンの下草:「低く、蒸れにくい」セダムやグラス類を選ぶ

下草は、シンボルツリーやアガベの足元を埋め、砂利だけの単調さを和らげる役割があります。選ぶときの基準は、背が低いこと、乾燥に強いこと、密に茂りすぎないことです。密に茂ると株元の風通しが悪くなり、蒸れやすくなります。
候補になるのは、耐寒性のあるセダム類と、細い葉が銀青色を帯びるフェスツカ グラウカなどのグラス類です。寒い地域では、ユッカ ロストラータやアガベ パリーと組み合わせる植栽例がよく見られます。
下草を入れるときは、次の順で考えます。

  1. 主役(アガベ)と、高さの基準になる木(ユッカ)の位置を先に決める
  2. その間を埋める形で、低い下草を配置する
  3. 足元に化粧砂利を敷き、水はけと雑草対策を兼ねる

砂利の種類や色、敷く厚みの考え方は、ドライガーデンの特徴と作り方をまとめた記事で紹介しています。

ドライガーデンの下草:ユッカ ロストラータの足元にセダムを植えた砂利敷きの花壇のイメージ

5. 植える前に確認したい3つの設計ポイント

植物の選定と同じくらい、庭の下ごしらえが結果を左右します。

5-1. 水はけを確保する

水が溜まる場所は、盛り土にして周囲より少し高くします。雨のあとに水が残る庭では、乾燥に強い植物でも根が傷みます。

5-2. 将来の大きさを見込んで配置する

ユッカもアガベも、年数がたつと株が大きくなります。植えた当初の見た目に合わせて詰めて植えると、数年後に窮屈になります。

5-3. 手入れの手間を先に決める

ドライガーデンは水やりの頻度が少なくて済む一方、枯れ葉の除去や、寒冷地での冬の養生は必要です。無理なく続けられる範囲で、植物の数を決めます。

ドライガーデンの植物を使った前庭:シンボルツリーとアガベを配置したアプローチのイメージ

よくある質問

Q1. ドライガーデンの植物は、水やりがまったく不要ですか。

植え付け直後は根づくまで水を与えます。根づいたあとは、雨だけで足りる場合が多いものの、真夏の長い晴天では様子を見て補います。必要な水の量は植物ごとに異なります。

Q2. 寒さに強く、地植えできるドライガーデン向けの植物はどれですか。

ユッカ ロストラータやアガベ パリー、耐寒性のセダム類などが、寒い地域でも候補になります。ただし、耐寒性は地域の最低気温と株の状態で変わります。お住まいの地域で地植えの実績があるかを、購入前に確認すると安心です。

Q3. アガベは雨に弱いと聞きますが、日本の庭で育てられますか。

種類によります。雨に当たる状態を避けたい種類もあれば、屋外で育てやすい種類もあります。水はけを整え、必要に応じて軒下など雨が直接当たりにくい場所に植えると、失敗が減ります。

Q4. ドライガーデンの下草には何を選べばよいですか。

背が低く、乾燥に強く、密に茂りすぎないものが向いています。セダム類やグラス類が候補になります。株元の風通しを保てるよう、詰めて植えすぎないことがポイントです。

Q5. 植物を選ぶ前に、何から決めればよいですか。

地域の最低気温、庭の水はけ、日当たりの3点です。この条件を先に整理すると、シンボルツリーとアガベの候補が自然に絞れます。

Q6. 小さい庭やベランダでも、ドライガーデンの植物は育てられますか。

地植えの場所がない場合は、鉢植えで楽しむ方法があります。鉢なら冬は軒下へ移せるため、寒さや長雨を避けやすくなります。


まとめ

ドライガーデンの植物は、乾燥への強さに加えて、冬の寒さと梅雨の湿気に耐えるかで選びます。シンボルツリーには樹形と耐寒性を、アガベには種類ごとの耐寒性を、下草には低さと風通しを基準にしてください。

BOWCSは、タイル・輸入建材販売に加え、ガーデン・外構の設計と施工も手がけています。ローメンテナンスのガーデンデザインを、フロントヤードからバックヤードまでトータルにご提案しています。テラコッタタイルとドライガーデンを組み合わせたウェストコーストスタイルの外構も、そのひとつです。欧米の庭のスタイルの違いは、洋風の庭とは?欧米スタイル別の特徴・植物・外構デザインを解説をご覧ください。

ドライガーデンの植栽計画や庭全体の設計は、立地と暮らし方に合わせて承ります。ガーデンのご相談・お見積りはこちら


お問い合わせ(BOWCSガーデン事業)


関連記事