庭に芝生を張る方法|天然芝・人工芝の選び方と欧米ガーデンへの活用
庭に芝生を張るなら天然芝と人工芝のどちらがよいか。9項目の比較表・張り方の要点・欧米スタイルの庭での活用法・費用相場まで、東京・神奈川で外構施工を行うBOWCSが解説します。
裸足で歩ける緑の庭にしたい。子どもやペットを自由に遊ばせたい。休日はデッキに座って、青々とした芝生を眺めながらコーヒーを飲みたい――。庭に芝生を張りたいと考えたとき、多くの人が最初に迷うのが「天然芝か、人工芝か」という選択です。
この記事では、天然芝と人工芝を9項目で比較したうえで、欧米スタイルの庭での芝生の活かし方、天然芝の張り方の要点、人工芝選びと施工で失敗しないポイント、費用相場までを、外構・ガーデン事業を手がけるBOWCSの視点でまとめます。
まずは庭のご相談から
ガーデン施工の相談・お見積りはこちら
1. 天然芝と人工芝、どちらを選ぶ? 9項目で比較
庭に芝生を張るとひとくちに言っても、天然芝と人工芝では手間もコストも見た目の変化もまったく異なります。まず全体像を比較表で整理します。
| 比較項目 | 天然芝 | 人工芝 |
|---|---|---|
| 見た目 | 本物の質感、季節で表情が変わる | 一年を通して均一な緑。近年は本物に近い製品も増加 |
| 初期費用 | 比較的抑えやすい(下地条件による) | 天然芝より高くなりやすい(下地処理を含むため) |
| メンテナンス | 芝刈り・水やり・施肥・エッジ処理が定期的に必要 | 落ち葉除去・ブラッシング程度で済む |
| 耐用年数 | 適切な手入れで半永久的(張り替えは部分補修が中心) | 製品により8〜10年程度が目安 |
| 季節による変化 | 冬に茶色に枯れる品種もある(暖地型・寒地型で差) | 一年を通して緑を維持できる |
| BBQ・子どもの遊び | 直接寝転がれる。人工芝のように溶ける心配はないが、乾いた芝・枯れ芝は引火の恐れがあり火気には注意 | 火の粉や高温の火器が触れると変色・溶けの恐れ(耐熱シートを併用) |
| 夏の暑さ | 地表の温度上昇が緩やか | 直射日光下では表面温度が上がりやすい |
| 雑草 | 芝自体の密度で雑草を抑えられるが、手入れを怠ると雑草が入り込む | 下地の防草シートが機能していれば生えにくい |
| 日当たり | ある程度の日照時間が必要(品種による) | 日陰でも景観を保ちやすい |
どちらが「正解」ということはなく、暮らし方や庭の使い方によって向き不向きが分かれます。
1-1. 天然芝が向く人
- 庭いじりや芝刈りの時間そのものを楽しみたい人
- 素足や寝転がったときの感触、季節ごとの表情の変化を大事にしたい人
- 夏の庭で家族とBBQや花火を楽しむ機会が多い人
- 初期費用を抑えて、まず庭づくりを始めてみたい人(下地が整っていれば材料費は人工芝より抑えやすい)
1-2. 人工芝が向く人
- 芝刈りや水やりの時間を、庭でのくつろぎやインテリアに使いたい人
- 共働きなどで、定期的な庭のメンテナンスに時間を割きにくい人
- 小さな子どもやペットが庭で過ごす時間が長く、一年中緑を保ちたい人
- 建物の陰になりやすいなど、天然芝が育ちにくい日当たり条件の庭

2. 欧米スタイルの庭での芝生の活かし方
芝生は「庭全体を覆うもの」と考えられがちですが、欧米の住宅街を歩くと、芝生は庭の主役というより、天然石やタイル、木材と組み合わせた「面のひとつ」として使われている庭が多く見られます。
2-1. 天然石・枕木・タイルと芝を組み合わせる:芝を「余白」に見せる
ボストン郊外やカリフォルニアの住宅地では、アプローチや庭の中心はタイルや天然石で舗装し、芝生はその周囲を縁取る余白として配置されているケースが目立ちます。芝生を庭全体に敷き詰めるのではなく、一部に絞って使うことで、次のような効果が生まれます。
- 石やタイルの重厚感と、芝生の柔らかい緑のコントラストが生まれる
- 芝を敷く面積が絞られる分、メンテナンスの負担も小さくなる
- 枕木や飛び石を芝生の中に置くことで、動線としても機能する庭になる
BOWCSのパッケージ外構でも、アメリカン・イーストコーストスタイルのようにレンガや石張りのアプローチと芝生の庭を組み合わせるプランがあります。芝生を「敷き詰める」のではなく「引き立て役として配置する」という発想が、欧米スタイルの庭では基本になっています。
2-2. ドライガーデン(芝を使わない庭)との使い分け
一方で、水やりや芝刈りの手間そのものをなくしたい場合には、芝生を使わない「ドライガーデン」というスタイルもあります。ドライガーデンはアガベやユッカなど乾燥に強い植物と砂利・石を組み合わせるスタイルで、水やりの頻度を大きく減らせる点が特徴です。
芝生の緑を楽しみたいのか、水やりの手間そのものを減らしたいのかによって、選ぶべきスタイルは変わります。両方のいいとこ取りとして、庭の一部を芝生、一部をドライガーデンとしてゾーニングする設計も可能です。
詳しくは以下の記事もあわせてご覧ください。

庭のゾーニング・スタイルのご相談も承ります
現地調査・無料お見積りを依頼する
3. 天然芝の張り方の要点
天然芝を自分で張る場合、次のポイントを押さえておくと失敗が少なくなります。
3-1. 適期は3〜6月
天然芝の張り付けに適した時期は、気温が安定して根付きやすい3〜6月ごろです。真夏の炎天下や真冬の低温期は、根が張る前に芝が傷んでしまうリスクが高くなるため避けたほうが無難です。
3-2. 下地・排水の改良が仕上がりを左右する
芝を張る前の下地づくりが、その後の育ちを大きく左右します。
- 雑草や石を取り除き、地面を平らにならす
- 水はけの悪い土壌の場合は、土壌改良材や暗渠(暗渠)排水の検討を行う
- 地面を軽く転圧して、凹凸のない状態を作る
天然芝は根が水はけの悪い土壌で傷みやすいため、この下地づくりを省略すると、張った直後はきれいでも数か月後に部分的に枯れてしまうことがあります。
3-3. 目土と張り方
芝を並べたあとは、目地に目土(めつち)と呼ばれる土を薄くまいて、芝と地面をなじませます。張り方には、すき間なく並べる「ベタ張り」と、間隔を空けて並べる「目地張り」があり、早く庭全体を緑にしたい場合はベタ張り、費用を抑えたい場合は目地張りが選ばれる傾向にあります。
張った直後から2〜3週間は、土が乾かないよう水やりを続けることが根付きの鍵になります。

4. 人工芝の選び方と施工のポイント
人工芝は「敷けば終わり」に見えますが、実際には下地処理の精度が仕上がりの寿命を左右します。
4-1. 失敗の9割は下地処理で決まる
人工芝で多いトラブルは、次のような下地処理の不十分さから生まれます。
- 地面のデコボコがそのまま表面に響き、歩くと沈む・波打つ
- 継ぎ目の処理が甘く、すき間から雑草が生えてくる
- 転圧が不十分で、時間の経過とともに地面が沈み込む
- 防草シートの重ね方が不十分で、シートの下から雑草が突き抜ける
いずれも人工芝そのものの品質ではなく、路盤材の転圧・防草シートの施工精度に起因する不具合です。BOWCSでは、人工芝GREEN VIGOR(グリーンビガー)の施工にあたり、路盤材(C-40/RC-40)を100mm、その上にダストを30mm転圧し、珪砂で仕上げるという層構造を標準仕様としています。見えない下地づくりの工程こそ、プロの施工に価値があります。
4-2. リアルな人工芝の選び方:パイル長・密度で見る
人工芝を選ぶときは、色だけでなく「パイル長(芝の毛足の長さ)」と「密度(1㎡あたりの芝の本数)」を確認すると、質感の違いが見えてきます。毛足が長く密度が高いほど、踏んだときのクッション性や見た目のボリューム感が出ます。
GREEN VIGORはパイル長42mm・密度18,900本/㎡というスペックで、ポリプロピレン素材にSBR裏地を組み合わせ、UV加工も施されています。ロール幅が4mと広く設計されているため、庭のような比較的広い面積でも継ぎ目が少なく仕上がる点も特徴です。
4-3. 人工芝×タイル・枕木の見切り・取り合い
人工芝を庭全体ではなく一部に使う場合、タイルや枕木との境目(見切り)の納まりが仕上がりの美しさを大きく左右します。
- 人工芝とタイルの間には見切り材(エッジ材)を入れ、端がめくれないようにする
- 人工芝の厚みに合わせて下地の高さを調整し、タイル面と芝生面の段差を揃える
- 枕木を縁取りに使う場合は、枕木の下にも路盤材を入れて沈み込みを防ぐ
これらの取り合い部分は、施工前の採寸と下地設計の段階でおおよそ決まってしまうため、人工芝とタイル・枕木を組み合わせたい場合は、早い段階で専門業者に相談することをおすすめします。

5. 費用相場:天然芝・人工芝・DIYと業者の違い
庭に芝生を張る費用は、面積・下地の状態・DIYか業者施工かによって大きく変わります。目安として参考にしてください。
| 項目 | 目安単価 | 備考 |
|---|---|---|
| 整地(下地づくり) | 2,000〜6,000円/㎡ | 既存の庭の状態によって幅がある |
| 天然芝(材料+施工) | 4,000〜7,000円/㎡ | 芝の品種・張り方(ベタ張り/目地張り)で変動 |
| 人工芝(材料+下地+施工) | 5,000〜13,000円/㎡ | 路盤材・防草シートを含む下地工事の有無で幅が出る |
天然芝の材料(芝ロール)だけをDIYで購入する場合は数百円/㎡程度から手に入ることもあり、下地条件が整っていれば人工芝の材料費よりかなり低い費用で始められることがあります。一方で、下地の水はけ改良や転圧、防草シートの施工まで含めると、DIYと業者施工の費用差は縮まります。
庭全体のリフォーム費用や、外構工事全体の費用相場については、下記の記事もあわせてご覧ください(内部リンクは公開後に挿入予定)。
- 庭リフォームの費用相場【2026年版】
- 外構工事の費用相場【2026年版】
お庭の広さ・現状を見てお見積りします
BOWCSのガーデン事業の施工事例・プランを見る
6. BOWCSの施工事例(神奈川・首都圏)
BOWCSは、創業1955年のタイル・レンガ・石材問屋のネットワークを背景に、欧米住宅文化を参照した外構・ガーデン事業を展開しています。芝生を庭全体に敷き詰めるのではなく、タイルや天然石、枕木と組み合わせて「余白としての芝生」を設計するのも、BOWCSが得意とするスタイルのひとつです。
人工芝を採用する場合は、路盤材の転圧から防草シート、GREEN VIGOR(グリーンビガー)の施工まで、商品供給から施工管理まで一社で責任を持って施工します。天然芝の下地改良や、タイル・枕木との組み合わせを含めた庭全体の設計についてもご相談いただけます。
施工エリアは東京都・神奈川県を中心に施工しています(その他エリアはご相談ください)。
よくある質問(FAQ)
Q1. 結局、天然芝と人工芝はどちらが安いのですか?
初期費用だけで見ると、下地条件が整っている天然芝のほうが抑えやすい傾向にあります。しかし天然芝は芝刈り機や肥料、水道代などのランニングコストが継続的にかかる一方、人工芝は初期費用こそ高めでも、その後のメンテナンス費用は少なく済みます。
10年単位で見たときの総額は、庭の使い方やメンテナンスにかける時間の価値によって評価が変わるため、単純にどちらが得とは言い切れません。
Q2. 人工芝は夏に熱くなる・溶けることはありますか?BBQはできますか?
直射日光の当たる時間帯は、人工芝の表面温度が天然芝より高くなりやすいことが知られています。素足で長時間歩くと熱く感じることがあるため、真夏の日中は水をまいて温度を下げるといった工夫が有効です。BBQコンロなど高温になる火気を人工芝に直接近づけると、変色や溶けの原因になるため、耐熱シートを敷くなどの対策をおすすめします。天然芝は火の粉に対して人工芝より傷みにくい傾向がありますが、乾いた芝や枯れ芝は引火することがあるため、いずれの場合も庭でのBBQは十分な距離と換気を確保し、必要に応じて耐熱シートを敷いて行ってください。
Q3. 日当たりが悪くても天然芝は育ちますか?
天然芝は品種によって必要な日照時間が異なりますが、多くの品種は一定時間の日照が必要です。建物の陰になりやすい庭では、天然芝が部分的に育ちにくくなることがあります。日当たりが十分に確保できない庭では、人工芝や、日陰に強い地被植物との組み合わせを検討するのも選択肢のひとつです。
Q4. DIYと業者施工の差は、下地でどこまで出ますか?
芝を並べる作業自体はDIYでも十分に行えますが、水はけの改良・転圧・防草シートの重ね方といった下地工事は、経験による差が出やすい工程です。下地が不十分だと、天然芝は数か月後に部分的に枯れる、人工芝は継ぎ目から雑草が生える・地面が波打つといった不具合につながります。芝を並べる部分はDIYで楽しみ、下地工事は専門業者に任せるという組み合わせもよく選ばれています。
Q5. タイルや枕木と芝生を組み合わせることはできますか?
できます。アプローチや庭の中心をタイルや天然石で舗装し、周囲を芝生で縁取るデザインは、欧米スタイルの庭でよく見られる組み合わせです。人工芝とタイルを組み合わせる場合は、見切り材で境目を処理し、下地の高さを揃えることで段差のないきれいな仕上がりになります。組み合わせを検討する場合は、施工前の設計段階からご相談ください。
まとめ
庭に芝生を張る方法を選ぶ際は、天然芝と人工芝を9項目で比較し、暮らし方に合わせて選ぶことが大切です。天然芝は季節ごとの表情の変化や素足の感触を楽しみたい人に、人工芝はメンテナンスの手間を減らし一年中緑を保ちたい人に向いています。
欧米スタイルの庭では、芝生を庭全体に敷き詰めるのではなく、天然石やタイル、枕木と組み合わせて「余白」として配置する設計が定番です。天然芝は適期(3〜6月)の施工と下地の水はけ改良が、人工芝は路盤材の転圧と防草シートの施工精度が、それぞれ仕上がりを左右します。
費用相場は天然芝が4,000〜7,000円/㎡、人工芝が5,000〜13,000円/㎡が目安です(整地費用は別途2,000〜6,000円/㎡)。下地工事の精度が長持ちの鍵になるため、庭全体の設計から相談できる業者を選ぶことをおすすめします。
BOWCSでは東京都・神奈川県を中心に、天然芝・人工芝どちらの施工も、タイルや天然石との組み合わせを含めてご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。

👇 芝生の施工を相談する / 施工事例を見る
対応エリア
芝生・お庭づくりのご相談は、東京都・神奈川県で承っています。プランのご相談はガーデン事業ページからどうぞ。
お問い合わせ(BOWCSガーデン事業)
- ショールーム・ご相談予約:http://bowcs.co.jp/merchandise/service/concierge
- お見積・資料請求:https://www.bowcs.co.jp/spacecreate/garden/
- 施工エリア:東京都・神奈川県を中心に対応(その他エリアはご相談ください)
関連記事
- ドライガーデンとは?欧米発祥のローメンテナンスな庭スタイルを徹底解説
- 庭リフォームの費用相場【2026年版】
- 外構工事の費用相場【2026年版】
関連記事
RELATED POSTS
-
ガーデン外構工事の費用はいくら?【2026年版】スタイル別・箇所別の相場と欧米スタイルの価格感
外構工事の費用相場を2026年版で解説。総額目安・スタイル別(オープン/クローズ)・箇所別(アプローチ・フェンス・駐車場)の費用一覧と、輸入住宅・欧米スタイル外構の価格感を詳しく紹介。無料見積り受付中。
BOWCS
約17分
-
バスルームおしゃれな洗面台にリフォーム|造作洗面台と輸入ボウルの選び方
造作洗面台と輸入洗面ボウルの選び方を、設置タイプ・水栓・天板素材別に解説。費用感・施工事例・輸入品特有の後悔ポイントまでまとめます。
BOWCS
約10分
-
ガーデン庭に植える木の選び方|輸入住宅に合う欧米スタイルの植栽10選
庭に木を植える際の選び方を、南欧・北米・英国の住宅様式との調和マップで解説。輸入住宅に合うシンボルツリー10選とオリーブ・シマトネリコの後悔しやすいポイントも紹介。東京・神奈川でのご相談はBOWCSへ。
BOWCS
約11分