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在来浴室とは?構造・施工の流れ・ユニットバスとの違いをわかりやすく解説

  • 4月17日
  • 読了時間: 7分

「在来浴室って、最近よく聞くけどどういうもの?」――浴室リフォームを検討し始めた方から、この質問を多くいただきます。 本記事では、在来浴室の構造・施工の流れ・ユニットバスとの違いを、BOWCSの視点でまとめています。※「在来浴室」=在来工法で造作する浴室を指します。

在来浴室とは何か、どんな人に向いているか、費用や工期はどうかについて、初めての方でも全体像がつかめる構成です。



在来浴室の施工事例|タイル張りの壁と床、現場で造作する自由設計のバスルーム


在来浴室とは

一言でいうと、防水下地の上にモルタル・タイルを職人が現場で仕上げるお風呂のことです。

ユニットバス(UB)が工場であらかじめ生産した規格品を現場で「組み立てる」工法であるのに対し、在来浴室は壁・床・浴槽・防水のすべてを現場で一体的に造作します。ユニットバスが日本で普及するまでは、浴室といえば在来工法が標準でした。

欧米では現在も在来工法(またはセミユニット型)が主流であり、デザイン自由度・意匠性・ライフスタイル適合性の点で、在来浴室には独自の強みがあります。



在来浴室の施工の流れ

在来浴室は複数の工程を重ねて完成します。各工程の間に乾燥・養生の時間が必要なため、工期が長くなります。


①防水下地工事

浴室の床・壁の下地に防水処理を施します。この段階で、シャワー室・浴槽エリア・洗い場のゾーニングも確定します。フルフラット仕様(段差ゼロ)への対応も防水下地の計画段階で決まります。 当社では、ドイツ製の防水素材WediBoard(ウェディボード)を採用しており、100%防水の下地パネルを組み立てることで、従来の防水工事に比べて施工精度と工期を大幅に改善しています。



②モルタル下地・墨出し

防水下地の上にモルタルを塗り付け、タイルの施工面を整えます。同時に、配管の位置・ドアの開口・照明ボックスなどの墨出しを行います。


③仕上げ工事(タイル・石材等)

壁・床に仕上げ材を施工します。磁器質タイル・大判タイル・天然石など、素材の自由度が在来浴室の最大の特徴です。

当社ではイタリアブランドSant'Agostino(MYSTIC・AKOYAシリーズ)など、多彩な素材を組み合わせられます。


④設備・建具取付

浴槽・シャワー水栓・給排水配管・照明・浴室扉・換気設備を取り付けます。当社ではKOHLER(コーラー)の水栓金物や、Hansgrohe(ハンスグローエ)/ Paffoni(パフォーニ)などの欧州ブランドも提案しています。


⑤品質確認(満水試験)

施工完了後、満水試験で防水性能を確認します。洗い場には仕上げ面より5mm、浴槽には200mm以上の水を張り、丸一日保持して水位の変化がないことを確認します。この試験を経て、初めて引き渡しとなります。




在来浴室とユニットバス・セミユニットバスとの3択比較

浴室の工法はつぎの3種類に大別されます。


比較項目

在来浴室

セミユニットバス

ユニットバス

費用目安

80〜200万円 (仕様・地域による)

60〜200万円 (仕様・地域による)

50〜150万円 (仕様・地域による)

工期目安

2週間〜1ヶ月

1〜2週間

3〜7日

デザイン自由度

最高(完全オーダー)

高い(上部は自由)

低い(規格品)

防水性

施工品質次第

高い(下部はユニット)

高い(工場品質保証)

保温性

素材・断熱工事次第

中程度

高い(規格品)

掃除のしやすさ

目地の手入れが必要

下部は掃除しやすい

最も掃除しやすい

サイズ制約

なし(変形・狭小可)

一部制約あり

規格サイズのみ

供給リスク

低い(職人施工)

中程度

高い(工場生産品)

ケース別おすすめ

在来浴室が向いているケース

  • 変形・狭小スペースや傾斜天井など、ユニットバスの規格が入らない

  • タイル・天然石・ヒノキなど素材にこだわりたい

  • ホテルのような上質な空間を演出をしたい

  • ユニットバスの受注停止・納期未定など、供給問題が発生しているとき


セミユニットバスが向いているケース

  • 下部の防水性を確保しつつ、上部のデザインにも自由度を持たせたい

  • 完全在来工法ほどコストをかけられないが、個性を出したい


ユニットバスが向いているケース

  • 短工期・コスト重視で、デザインよりも機能性を優先したい

  • 標準サイズのスペースで、供給に問題がない





在来浴室が今でも選ばれる3つの場面


在来浴室が選ばれる場面|変形スペースや素材指定に対応する現場施工バスルーム

場面①:変形・特殊スペースへの対応

マンションのリフォームや戸建ての増改築では、梁・柱・傾斜天井などの制約で、ユニットバスの規格サイズが物理的に入らないことがあります。在来浴室は現場で寸法を調整しながら施工するため、こうした変形スペースでも対応できます。


場面②:素材・デザインへのこだわり

ユニットバスのオプションでは選べない、輸入タイル・天然石・フリースタンディングバスタブ(据置型)・レインシャワー(オーバーヘッド型)・ダブルボウル洗面(2ボウル洗面)など、欧米スタイルのバスルームは在来浴室でこそ実現できます。


場面③:工場生産品の供給問題

2026年4月現在、ユニットバスの主要メーカーが受注停止・納期未定を発表しています。在来浴室は職人が現場で施工するため、工場の生産ライン停止の影響を受けにくく、今すぐ着工できる選択肢として注目されています。※情報は随時変動しております。最新状況はメーカー公式発表をご確認ください。



自宅が在来浴室かどうか見分ける方法

リフォーム前に、自宅の浴室が在来浴室かユニットバスかを確認しておくと、工事の計画が立てやすくなります。


判断のポイント

  • 天井に点検口(ハッチ)がある  → ユニットバスの可能性が高い。ユニットバスは天井裏に空間があり、点検口が設けられます。

  • 壁がタイル張り  → 在来浴室の可能性が高い。ユニットバスはパネル(FRP・アクリル等)が多い。

  • 浴槽がモルタルやタイルで囲まれている  → 在来浴室。ユニットバスは一体成形の浴槽が多い。

  • 築30年以上 → 在来浴室の可能性が高い。ユニットバスが一般住宅に普及したのは1970年代後半以降。


不確かな場合は、施工前に専門業者に現地確認を依頼することをおすすめします。



よくある質問


Q1. 在来浴室とユニットバスはどちらが費用が高いですか?

一般的に在来浴室のほうが費用がかかる傾向にありますが、仕様によっては同程度になることもあります。在来浴室は80〜200万円程度、ユニットバスは50〜150万円程度が目安です。


Q2. 在来浴室の工期はどのくらいかかりますか?

標準的な在来浴室リフォームは2週間〜1ヶ月程度が目安です。防水下地工事・タイル施工・設備取付・乾燥養生それぞれに時間が必要です。当社採用のWediBoardを使用すると防水下地工程を短縮できます。


Q3. 在来浴室はユニットバスに比べてカビが生えやすいですか?

タイル目地がある分、掃除に手間がかかるのは事実です。ただし、大判タイル(目地を最小化)・抗菌目地材・濃色目地(汚れを目立ちにくくする)などの対策で大幅に軽減できます。


Q4. 在来浴室の防水はどのくらい持ちますか?

適切な材料・施工であれば、防水層の耐用年数は10〜20年程度が目安です。当社では施工後に満水試験を必ず実施し、防水性能を確認してからお引き渡しします。5〜10年ごとの定期点検・再施工を推奨しています。


Q5. BOWCSは在来浴室の施工も対応していますか?

当社は直接施工は行っていません。ただし、当社の商品・プランをもとに施工できるパートナー工務店をご紹介することが可能です。詳しくはお気軽にご相談ください。



まとめ|在来浴室が向くケースと注意点

  • 在来浴室は、防水下地の上にモルタル・タイルを職人が現場で仕上げるお風呂

  • ユニットバスにはないデザイン自由度・空間演出・変形スペース対応が強み

  • 工期・費用・メンテナンスのデメリットはWediBoardなどで大幅に軽減できる

  • 2026年のユニットバス供給問題が続く中、在来浴室は「今すぐ着工できる選択肢」として注目されている



お問い合わせ

※当社は建材・設備の提供と施工サポートを行っています。施工工事は提携工務店をご紹介する形で対応しており、直接施工は承っておりません。


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