在来浴室のメリット・デメリット徹底比較|ユニットバスとの違いと後悔しない選び方
- 4 時間前
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「在来浴室にしたいけれど、メリットもデメリットも知った上で判断したい」――浴室リフォームを検討されるお客様から、このご相談を最近よくいただきます。建材メーカーとして在来浴室・セミユニットを提案するBOWCSの視点から、後悔しない選び方をお伝えします。

在来浴室とは
在来浴室とは、壁・床・浴槽・防水のすべてを現場で造作する浴室を指します。ユニットバス(UB)のように工場生産された規格品を組み立てるのではなく、タイル・石材・モルタル・防水下地材などを使い、現場で一体的に仕上げていく伝統的な工法です。
戦後日本で広く普及したユニットバスは、工期短縮・コスト管理・均一品質の観点で優れた仕組みですが、欧米ではタイルを用いた在来浴室やセミユニット型が広く普及しており、デザイン自由度・意匠性・ライフスタイル適合性の面で在来浴室には独自の強みがあります。
在来浴室のメリット
1. デザイン自由度が圧倒的に高い
規格寸法に縛られず、敷地条件や施主の好みに合わせた設計が可能です。 浴室サイズ・形状(変形・狭小・L字など)、壁・床の仕上げ材(輸入タイル・天然石・大判タイルなど)、浴槽形状(埋込型、猫足、アイランド配置など)、天井形状(折り上げ・アーチ・勾配天井)、窓の位置と大きさ、照明計画(間接照明、スポット、天井埋込み)など、これらすべての要素を自由に組み合わせられます。
当社では、アメリカのトップブランドKOHLER(コーラー)の水栓金物やTilecapsule(タイルカプセル)のタイルを組み合わせたコーディネートも提案しています。
2. “ひとつの部屋”として設計できる
当社のバスルームコンセプトは、浴室をリビングやダイニングと同じ上質な一室として捉えています。「浴槽」「洗面」「トイレ」の壁を取り払い、統合した空間として演出できます。標準的な1坪浴室+1坪洗面+0.5坪トイレのスペースでも、壁を無くすだけで開放感と機能性が大きく変わります。
3. ライフスタイル提案の幅が広い
欧米では毎日使うシャワーと、たまに使う浴槽をガラス戸で仕切るスタイルが主流です(シャワー室と浴槽の分離)。清潔性と高級感を両立できるほか、大型のオーバーヘッドシャワー(レインシャワー)、夫婦同時利用や来客対応に便利な2ボウル洗面、保温・保湿効果があり湯冷めや肌の乾燥を防ぐためのバスローブの活用など、欧米型の入浴スタイルを丸ごと取り入れることができます。
4. バリアフリー・フルフラット床に対応
当社で採用するWediBoard(ウェディボード)のシャワー床パネル「Fundo Plano(フンドプラーノ)」シリーズは、段差のないフルフラット設計が可能で、車椅子での使用にも対応します。将来のバリアフリー化を見据えた設計ができます。
5. 健康的な入浴スタイルを実現できる
欧米型の浅めのバスタブと脱衣所一体型のレイアウトは、ヒートショックや全身浴のリスクを軽減しやすいとされています。 また、冷え切った脱衣所と熱いお湯の温度差による血圧変動を防ぐことで、静水圧による心臓への負担も少ないとされています。
在来浴室のデメリット
1. 工期が長くなる傾向がある
ユニットバスの現場施工が1〜2日程度で済むのに対し、在来浴室は防水工事・タイル貼り・設備取付などの工程が現場で行われるため、全体の工期はやや長くなります。 当社のセミユニット仕様(WediBoard採用)では現場施工が約2〜3日まで短縮できますが、その後のタイル工事・衛生設備・扉・照明取付と続きます。
2. 工事費用が高くなる可能性
規格品であるユニットバスと比べ、在来浴室は仕上げ材の選定・職人の手作業比率が高いため、コストがかかる傾向にあります。ただし、仕様によっては同等水準に抑えられるケースもあり、一概に「在来=高額」とは言えません。
3. 施工品質が施工者の技量に左右される
ユニットバスは工場品質が保証される一方、在来浴室は防水・タイル施工などの現場技量が仕上がりを左右します。そのため、経験豊富な施工体制での施工が重要です。 当社では満水試験(洗い場+5mm、浴槽+200mmで丸一日保持)による防水性能確認を施工完了時に必ず実施し、品質を担保しています。
4. メンテナンスの手間が若干増える
タイル目地や石材の目地は、ユニットバスのFRP一体成形部分と比べると掃除の手間が若干増えます。ただし、現代の磁器質タイルは耐汚染性が高く、中性洗剤と水での清拭が基本メンテナンスになります。目地シーラーの塗布で汚れ付着を抑えることも可能です。
5. 設計・仕様決定に時間がかかる
自由度が高い分、仕上げ材・設備・レイアウトの決定に工数がかかります。当社では提案書(平面図・設備機器案・立面図)を提出し、お打合せの中で段階的に仕様を固めていくフローで対応しています。
在来浴室とユニットバスとの違い一覧表
比較項目 | ユニットバス | 在来浴室 |
デザイン自由度 | 規格内で選択 | ほぼ無制限 |
工期(現場施工) | 1〜2日 | 1週間前後〜 |
施工品質 | 工場品質で均一 | 施工者の技量次第 |
費用感 | 規格グレードで明確 | 仕様次第で変動 |
仕上げ材の選択肢 | メーカー標準 | 輸入タイル・天然石など自由 |
バリアフリー対応 | 対応商品あり | フルフラット床まで自由 |
変形地対応 | 規格寸法で制約 | ほぼ制約なし |
メンテナンス | 一体成形で楽 | 目地清掃あり |
改修のしやすさ | 部材単位で交換 | 部分補修が可能 |
意匠性 | 商品ラインによる | 空間全体でコーディネート可 |
どちらが優れているかではなく、施主の価値観と物件条件で選ぶものです。
後悔しない選び方:在来浴室が向いている人
向いている人
浴室を“ひとつの部屋”として特別な空間にしたい方
ホテルライクな質感・素材感を日常に取り入れたい方
輸入タイル・天然石・レインシャワーなど意匠にこだわりたい方
変形地・狭小地・特殊な敷地条件で建てる/リフォームする方
家族の将来を見据えてバリアフリー設計をしておきたい方
欧米式の入浴スタイル(シャワー+浴槽分離、バスローブの使用)を取り入れたい方
向いていない人
徹底的なコスト優先で、仕様は標準で構わないと考える方
工期最短を最優先する方
メンテナンスの手間を最小化したい方
浴室に特別な意匠性を求めない方
BOWCSの在来浴室への取り組み
当社では、“ひとつの部屋”というコンセプトのもと、浴室を住空間全体の一部として捉える提案を行っています。
Tilecapsule(タイルカプセル):当社gあ展開するタイルディーラー。輸入タイルを幅広く取扱
KOHLER(コーラー):アメリカのトップブランド水栓金物
WediBoard(ウェディボード):ドイツで開発された100%防水の下地パネル。欧州で30年以上の実績
これら3つの要素を組み合わせることで、意匠性・機能性・施工品質のすべてを高い水準で実現します。
在来浴室に関するよくあるご質問
Q1. 在来浴室の工期はどのくらいですか?
仕様により異なりますが、現場施工は当社セミユニット仕様で約2〜3日、その後のタイル・設備工事を含めて全体で1週間前後が目安です。オーダーメイドユニットバス仕様の場合は製作期間が約45日必要です。※詳細は製品・仕様により異なります。
Q2. 在来浴室は漏水しやすいという話を聞きました。
施工品質が確保されていれば、漏水リスクは現代の工法で十分にコントロールできます。当社ではWediBoardの100%防水パネルと、施工完了後の満水試験(洗い場+5mm、浴槽+200mmで丸一日保持)により、防水性能を担保しています。
Q3. 費用はユニットバスの何倍くらいになりますか?
仕様と敷地条件により大きく異なります。標準的なユニットバスとの価格比較は案件ごとに見積を提出しますので、お問合せください。仕上げ材のグレードによっては同等水準に収めることも可能です。
Q4. ホテルライクな浴室にしたいのですが、実現できますか?
はい。当社ではアメリカで人気を集めているホワイトマーブルの大理石調タイル、KOHLER水栓金物、レインシャワーなどを組み合わせ、ホテルライクな空間を施工してきた実績があります。
Q5. 既存のユニットバスから在来浴室へのリフォームは可能ですか?
可能です。配管経路・構造・防水層の状態を確認のうえ、最適な仕様を提案します。まずは図面をお送りいただければ、具体的な見積と工期をお伝えします。
まとめ
在来浴室のメリットはデザイン自由度・意匠性・ライフスタイル適合性、デメリットは工期・コスト・施工品質の依存性に集約されます。どちらを優先するかで選択は変わりますが、「浴室を日常の中の特別な空間にしたい」「健康的な入浴習慣を実現したい」というご要望があるなら、在来浴室は有力な選択肢です。
BOWCSでは、B'stile・KOHLER・WediBoardの3本柱で、在来浴室・セミユニット浴室の提案を行っています。ショールームでのサンプル確認、図面ベースでの見積、施工事例のご紹介まで対応可能ですので、お気軽にお問合せください。
お問合せ(空間創造グループ)
ショールーム・ご相談予約: https://www.bowcs.co.jp/bathroom
仕上げタイルの購入 : https://bowcs.tilemarket.jp/
電話 : 044-434-6007(平日9:00〜18:00/土日祝休)









